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安心ポイント6 インプラント治療のためのその他の安心たち

外科的手術を伴うインプラント治療には、どうしても不安がつきまとうものです。ここでは、アレルギーや周囲炎など、治療のリスクや治療後のトラブルを少しでも減らすポイントを紹介します。

心配①インプラント治療のリスク

インプラント治療における不安要素というと、痛みや恐怖が挙げられますが、忘れてはならないのが手術時の院内感染や突発的な事故や急変です。インプラント治療は事前検査や綿密な治療計画によって慎重におこなわれますが、絶対に安心・安全である、ということはあり得ません。ですが、少しでも安全に治療をおこなうために、医療設備を導入するなどの対策をおこなっているクリニックもあります。ここでは、インプラント治療におけるリスクを少しでも減らす工夫や医療設備を紹介します。

少しでもインプラント治療のリスクを減らすための工夫・設備

専用オペ室

インプラント治療は外科的な手術が必要であり、歯肉を切開したり骨を削るなど、衛生的な環境でおこなわれるべきものです。インプラント治療に対応しているクリニックはたくさんありますが、どこでインプラント手術をおこなうかはクリニックによって異なり、通常の診察台で手術もおこなうことも珍しくありません。
専用オペ室のあるクリニックでは、減菌された室内で手術をおこなうため、感染症などのリスクを大きく減らすことができます。治療の成功率をあげ、リスクを少しでも減らすためには、専用オペ室のある衛生面にも配慮しているクリニックを選びましょう。

AED設置

AEDとは、自動体外除細動器の略称であり、傷病者に取り付けることでコンピューターが心臓のリズムを自動的に調べます。もしも心臓に不整脈などの症状がでていれば自動的に電気ショックを与え、心臓を正常な働きへと促します。操作についても音声メッセージが流れるなど、講習を受けている人なら誰でも扱える利便性があります。
インプラント治療に限りませんが、医療行為において突然に事故や病気はないとは言いきれません。近年歯科でもAEDを設置するクリニックが増えており、不測の事態にも迅速に対応できるようにしています。

事前の血液検査

インプラント治療をおこなう前に重要検査のひとつが血液検査です。事前の血液検査では、患者が糖尿病や貧血、肝臓疾患やアレルギー体質をもっていないかなどを調べることができます。
インプラント治療は出血を伴う外科的手術が必要ですから、事前に患者の体の状態を把握しておく必要があります。検査によって血が止まりにくい体質ではないか、傷口の治りが遅い状態ではないかなどもわかりますので、事前の血液検査を実施しているクリニックを選ぶようにしましょう。

滅菌設備

インプラント治療において、衛生管理は非常に重要です。減菌された環境で手術をおこなうためには、使用する器具の殺菌が必要ですが、高圧蒸気殺菌装置やガス減菌器、洗浄・消毒器など、クリニックによってさまざまな種類があります。受診を検討しているクリニックが減菌設備を整えているかどうかは、公式ホームページなどで紹介していることも多いため、チェックしてみることをおすすめします。

心配②治療後のトラブル

インプラントを埋入した後の不具合やトラブルの可能性も忘れてはなりません。たとえばインプラント治療後に、歯周病などの歯茎の退縮によって審美性が損なわれたり、インプラントが欠ける・抜け落ちるといった不具合やトラブルが生じることがあります。

インプラントを失う原因といえば、「歯周病」「インプラント周囲炎」「噛み合わせ異常」などが挙げられます。インプラントは人工歯なので虫歯になることはないものの、歯茎の炎症や噛み合わせの状態によってはインプラントが抜け落ちてしまうことがあるのです。また、治療を終えてまもなく、インプラントの不具合がでることもあるといいます。 ここでは、そういったトラブルを避けるための「保証制度」と「定期的なアフターケア」について紹介します。

治療後も安心してインプラントを長持ちさせるためのポイント

保証制度

インプラント治療後に不具合がでたり欠けてしまったりすることは、残念ながらないわけではありません。そこで重要なのが保証制度ですが、保証制度の内容はクリニックによってさまざま。有効期間は5~10年ほどが多く、クリニックによっては永久保証の場合もあります。また保証の条件として“クリニックが定めた定期検診を受けること“などがあることが多いため、保証の期間や内容はしっかり確認しておきましょう。

定期的なメインテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、アフターケアを受けることが大切です。近年ではインプラントの質や医師の技術力は向上しており、インプラントの寿命は10年ほどといわれています。しかし定期的なメインテナンスを怠った場合、それよりも早く失ってしまうこともあります。クリニックがおこなうアフターケアでは、噛み合わせの調整やインプラントのチェック、口腔内のクリーニングなどがあり、内容はクリニックによって異なることもあります。事前に術後のアフターケアがあるかどうかを確認し、治療後も安心して通えるクリニックを選びましょう。

心配③歯肉の退縮でインプラントと歯茎との境目が黒く見える

インプラントは治療をしたのがどの歯かわからないくらい自然な見た目が特徴ですが、時間が経つにつれて天然歯との違いが出てしまうことがあります。歯周病や年齢を重ねることによって歯茎が下がり、人工歯とインプラント体を連結するアバットメントが見えてしまうことがあるのです。 一般的なインプラントでは、インプラント体とアバットメントはチタン製であることがほとんど。これは、チタンは人の体との相性がよく、骨と結合しやすい“生体親和性”があるためです。インプラント治療後のアバットメントは見えないようになっていますが、歯茎が痩せてきたりすると、アバットメントが人工歯と歯茎の境目に露出してしまいます。そうなるとチタン製のアバットメントは笑った時などに歯の根元が黒く見え、目立ってしまいます。 そこで、“長期的に見て、噛めるだけではなく審美性にもこだわりたい“という方にもおすすめのアバットメントを紹介します。

歯肉の退縮しても黒く見えない!ジルコニアアバットメント

ジルコニアアバットメントとは、インプラント体と人工歯を連結するアバットメント部分をジルコニアでつくったものです。ジルコニアアバットメントを使用した場合、骨に埋入するインプラント体はチタン製であり、その上にジルコニアアバットメントを連結します。ジルコニアアバットメントは歯と同様に白色ですので露出しても違和感がなく、審美性にとても優れています。歯茎は痩せてしまうと自然にはほぼ戻らないといわれていますので、長期的な満足度を考えるなら、アバットメントの素材や色にもこだわるといいでしょう。

ジルコニアアバットメントのメリットは?

天然歯に近い白色であるため、歯茎が退縮によって露出してしまっても目立ちません。

ジルコニアアバットメントのリスク・デメリットは?

チタン製のアバットメントに比べて価格が高いことが挙げられます。また天然歯よりも強度があるため、歯茎や骨に負担をかけてしまうことがあります。

ジルコニアアバットメントにかかる費用の目安は?

チタン製のアバットメントと比べて3万円ほど高くなります。通常のインプラント治療の合計額は38~53万円ほどです。

心配④金属アレルギー体質

インプラント治療では通常チタン製のインプラントを使用していますが、金属アレルギーの方には適さないといわれています。チタンはもともと金属のなかでもアレルギーをおこしにくいとされていましたが、近年ではチタン製品でもアレルギー反応をおこす例が報告されています。とくにインプラントは埋入したら常に体内に触れていますので、アレルギー反応をおこしやすいといえます。 せっかく高い治療費を払って埋入したインプラントですが、もしもチタン製インプラント埋入後に金属アレルギーの症状がでた場合、インプラントを取り除かなければならなくなってしまうのです。 こういった理由から歯科クリニックでは金属アレルギー体質の患者にはチタン製のインプラントを使用せず、クリニックによっては治療をおこなえない場合もあります。

金属アレルギー体質でも対応できるジルコニアインプラント

ジルコニアは医療分野で幅広く用いられている材料であり、差し歯や人工関節などにも応用されています。人工ダイヤモンドの素材として審美性や機能性が評価されているジルコニアですが、ジルコニアは酸にもアルカリにも溶け出さず、アレルギー反応が出ない材料としても有名です。 また、ジルコニアは金属に比べて軽く、歯に近い白さと透明感、金属に匹敵するほどの硬さと耐久性をもっています。

ジルコニアインプラントはインプラント体・アバットメント・人工歯の3つのパーツすべてがジルコニアでつくられており、すべてのパーツが白色です。すべてのパーツがジルコニア製のため金属アレルギーの心配が全くなく、審美性にも優れています。金属アレルギーの方でも安心して使えるうえ、審美性・機能性にも優れているジルコニア。チタン製インプラント以外の選択肢として導入するクリニックは増えているようです。

ジルコニアインプラントのメリットは?

インプラントを構成するすべてがジルコニアのため、金属アレルギー体質の方でも安心して埋入できます。治療後に歯茎が退縮してアバットメントが見えても白色のため、審美性も保たれます。

ジルコニアインプラントのリスク・デメリットは?

ジルコルニアの特徴のひとつとして強度が高いことがありますが、その硬さは天然歯よりも硬く、噛むことで歯茎や骨、噛み合わせた天然歯に負担をかけることがあります。また通常のチタン製インプラントよりも価格が高く、治療費の負担が大きいこともデメリットとして挙げられます。

ジルコニアインプラントにかかる費用の目安は?

ジルコニアインプラントは一般的に用いられるインプラントと比べて1.5~2倍ほど価格が高く、治療費の合計は平均で10~20万円ほど費用が高くなります。

上記のインプラント治療や取組みに対応している
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